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2011年12月31日(土) あけましておめでとうございます。
明るく幸せな年になるようお祈りいたします。
2012年 元旦
懐かしい連絡帳 平成23年12月24日
とある休日、家の押し入れの片づけをしている時に、一冊の古い連絡帳を見つけました。息子が通っていた保育所と親との連絡帳です。懐かしさのあまり、片付けの手を休めて、しばし読み返している内に、何故だか涙が出てきました。当時は何気なく、日々の出来事や、面白いエピソード等を夜中、子どもが眠った後に書いていたような気がします。そして、子どもを迎えに行った後、すぐにこの連絡帳を取り出して見るのが楽しみでした。自分の知らない保育園での子どもの様子を知ることが出来たからです。 今、私は保育士としての立場から連絡帳を毎日書かせていただいておりますが、保護者の方々もかつての私と同じような思いで書かれたり、読まれたりされているのか、と考えます。 息子が小さい時に、私の母に言われたことがあります。「気付いていないかもしれないけど、あなたをジーっと見ているよ。そして真似しているよ」と。保護者からの連絡帳の中にも、「ぬいぐるみをトントンとやさしく叩いて寝かせていました」「絵本の読み聞かせの真似をしていました」さらに、「保育園ごっこをしていて、武田先生の真似をしていました」等、書かれていたことがありました。確かに子どもにとっては、長時間身近にいる大人が、必然的に見本となるわけですよね。言葉使いや動作等、時々自分を真似していると気付くことがあり、ハッとさせられます。 私の古い連絡帳の中にもありました。「お母さんが小さくなったら、まーくんが自転車の後ろに抱っこして乗せてあげるからね。朝は、おはようって起こしてあげるからね。おしっこもうんこもさせてあげて、お風呂も入れてあげて、ゴローンしたらトントンしてあげるね……」と。本当に良く見ていますね。 そんな息子も、もう16歳になりました。彼がもう少し大人になったら、この連絡帳を見せてあげたいと思います。
2011年12月 保育士 武田正子 記
ホワイトライオン〜池田動物園〜 平成23年11月30日
所用で岡山市へ行った。用事を済ませた明くる日、朝一番に山(京山)の中腹にある池田動物園を尋ねる。案内図を見て右回りの方を選び、歩を進める。まだ園内はひっそりとしていて人影も見当たらない。 一番先にお目にかかったのがエゾヒグマ、次にベンガルトラ、大型の動物である。続いてホワイトライオン。ホワイトとはいえ、うっすらと茶色がかって見えるが、たてがみは白っぽく見事で美しい。檻の中の目の前で四つ足をのばし、きっと頭をもたげている姿は、百獣の王さながらである。「こんにちは」と呼びかける。 表記によると、名はハタリ君で3歳。木下大サーカスで活躍していたが、仲間との喧嘩がたえず、ストレスをため疲れ気味なので、環境を変え、ここ池田動物園で預かり療養中とのこと。人間社会ばかりか、動物の世界も同じか、と考える。 ところどころ大木の茂る傾斜の厳しい道を上り下りしながら、モンキー、レッサーパンダ、シマウマ、フラミンゴ、チンパンジー、ミーアキャットその他多くの動物たちを心行くまで見て回る。飼育係の人が動物に餌をやる姿に混じり、徐々に人影も増えて来た。さっと冬の到来を予測する一陣の風が吹くと、どんぐりがパラパラと雨のように肩に降り掛かって来た。 療養中のハタリ君のことが心残りのまま、園を後にした。 ハタリ君、しっかり休んで元気になってネ。 2011年11月 (猪俣 記)
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