社会福祉法人 アイリス康友会 曽師保育所 令和4年3月1日完成 建築家 歌一洋 元近畿大学教授
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2014年11月17日(月)14時39分

雷とおへそ

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  絵 巧観ちゃん(3才0ヶ月)雷とおへそ

 9月のある日、お昼の給食をしていた2歳児クラス(10名)の子どもたち。外が急に暗くなり激しい雷雨に見舞われた。「ピカッ、ゴロゴロ」。室内には閃光が走る。雨音も激しい。
 「こわい」と言って先生にすり寄る子。両耳を手で押さえる子。びっくりして緊張している子。また「雷がうるさい」と言う子。かなり長い時間続いた。
 そのような中、わたしは「おへそをとられるよ、雷がなったら…」「雷はおへそが好きだって」と、口にした。その言葉に何人かが反応して、おへそを押さえていた。
 その午後、おやつが済んで子どもたちはお絵描きをはじめた。腕いっぱいにひろがる大きな「ざらし」を使って、自由に何枚もとりだして描いている。
 担任の先生が「何、描いているの」と聞けば、大方の子が「かみなり、ごろごろ」と言っている。雷を絵にすればどのような形になるかは、わたしも知らないが、そう、言っていたとのこと。
 3歳0ヶ月の巧観ちゃん、背を丸め左手で「おへそ」をおさえ、右手でぐるぐる円を描き、円のなかに「おへそ」らしきものを描いている。本人も「おへそ」と言う。後で報告を受けてその絵を見させてもらった。
 考えるに、なぜ、雷がなったら「おへそ」をとられるのか。小さい頃からよく言われていたので、そのまま、わたしの口をついて出てしまったでは終わらない気がしたので、少しネットで調べてみた。
 雷は木の高いところによく落ちるから、雷が鳴っている時は身体を低くして移動、あるいは地面に伏せていれば大丈夫。ヘソを隠せば前かがみになるので、雷に打たれる確立が減るとか。昔の人の経験かららしい。
 はたして雷はとった「おへそ」を、食べるのであろうか。
 おれはおへそが
だいすきだ
あまくて しょっぱっくて
こーり こり
うふふふ たべたいなー
 出典:赤羽末吉著の絵本『へそとりごろべえ』より
                                        猪俣美智子記

2014年10月15日(水)13時12分

色の三原色

 当保育所の玄関前の広いポーチをキャンバスに、2歳児11名はペンキ用の刷毛を絵筆にして腕を振るいました。ポスターカラーの青、赤、黄色をそれぞれの容器に先生が溶かしてみせます。子どもたちは興味深く、その三色をはっきりと認識します。「あっ、○○ちゃんの洋服の色といっしょだね」「あの赤い花と同じ」(折しも道をへだてて、彼岸花が咲いていました)などと、確認します。色の三原色である青、赤、黄色をしっかり知ってほしいからです。
 そして、先生がそれぞれの色を使って線や丸を描いてみせると、子どもたちは自由に散らばって、「絵描きさんごっこ」をします。絵描きさんになったつもりの、「ごっこ遊び」の域を出ないので、そう呼んでいます。
 子どもたちは興にのり、黙々と仕事に熱中。お互いの会話なども見られながら。
 そんな中で、瞭征くん(2歳6ヶ月)は誰からも邪魔されずに一人で、あたり一面を黄色に染めて楽しんでいました。そこへ遼太くん(3歳1ヶ月)が近寄り、「みどりになった。ねぇ、ねぇ、みどりはどこからもってきたと(の)?」と瞭征くんの背に手をあてがい、不思議そうに聞いていました。みると、黄色のなかに一ヶ所だけ緑があります。きっと誰かが青い色をサッとひと塗りしたのでしょう。
 青、赤、黄色をインプットしているのに、「なぜ緑が、瞭征くんのところに!そして瞭征くんはどこから緑を持ってきた?」と、新鮮な驚きに、傍目にも異なった意味で新鮮な驚きです。
 「みどりになった」、「みどりはどこからもってきた?」という、この二つのフレーズは、どのように解釈していいか、迷います。この年齢では一つの事象を、自分なりに?抽出して言葉にするからです。即ち、表現力の未熟さからくる新鮮さ、というのでしょうか。
 分析はともかくとして、一方、離れて、「ぶどう!ぶどう!」と言って喜んでいる声がします。赤と青が混ざって紫色になって、葡萄を連想しているようです。
 1時間近く遊んでいたでしょうか。飽きた子は園庭の方に移動します。
 事情があって、遅れて参加した優里ちゃん(3歳2ヶ月)は一人になって、遊んでおり、三個の容器の中を覗いて「茶色になっている」と言いました。そうです。三色混ざって、茶色になっていました。
 私の受けた美術教育では、三原色を合わせると灰色になると教わりました。子どもたちが絵描きをしたあとが毎年のことながら、茶色に染まっているのをみて、灰色になる筈なのにどうして茶色に、と疑義を抱いておりました。 
 そこでネットで調べたら、理論上は三色すべてを均等に混ぜると灰色になるが、実際はごく暗い茶色になるとあり、専門的なことは別として記憶違いではなかった、と安心もしました。
 蛇足ながら、色の三原色を詳しくは、
 ・シアン(澄んだ青緑色、濃い水色、碧)
・ マゼンタ(ピンクに近い紫、赤紫、紅)
・ イエロー(黄色)、といわれるようです。
                                        猪俣美智子

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絵描きさんごっこ 写真:日高由美子

2014年08月27日(水)12時04分

ぼくは「ドラえもん」

ファイル 17-1.jpg            ぼくは「ドラえもん」

 園庭に出て2歳児クラス(9名)はボディーペインティングをしました。メリケン粉糊にポスターカラーの青、赤、黄の三原色をそれぞれに溶かして、初めは手、足、身体とその色を塗っていきます。興味津々の子どもたち。ただ黙々とその感触を全身で楽しんでいます。「気持ちいい?」と言葉をかけると「うん」とにっこり。先生も手や足に子どもたちから塗られています。
 青色を選んで、ただひたすら、自分の身体に塗って、「ドラえもん」と言っていたのは、漣ちゃん(2歳8ヶ月)です。いま「ドラえもん」のキャラクターに興味に持っています。
 遊び終えて、シャワーで身体を洗ってもらうとき、「あっ、ドラえもんが…」と残念そうでしたよ。身体で体験した心地よい感触は大きくなっても残るようです。
                                            写真/文 猪俣美智子
 
 註 『ドラえもん』 藤子・F・不二雄による日本児童漫画、SF漫画

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