社会福祉法人 アイリス康友会 曽師保育所 令和4年3月1日完成 建築家 歌一洋 元近畿大学教授
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2014年12月17日(水)14時25分

デイサービスセンターへ訪問

 地域の方々との交流をしたいと思いどんな事ができるかなと考え、手始めに今年は、当保育所の傍にある『ツクイ』という宮崎吉村デイサービスセンターへ、2歳児クラスの子どもたち11名で、9月10月11月と計3回伺いました。
初めて伺った時には、ツクイの建物が見えて「あそこだよ」と伝えると「あそこに行くと?」と笑顔を見せる子どもたちでしたが、到着し中に入ると、沢山のおじいちゃんおばあちゃんが歓迎してくれ、その時はみんな緊張の表情に変わっていましたが、どんどん普段の子どもたちの姿に戻り楽しそうに過ごしていました。この時は、自己紹介や手遊びうたをし、最後に握手もしてもらいました。
2回目では、楽器を持っていき普段の楽器遊びをお披露目したり、3回目では、1、2回目のお礼の気持ちも込めて、プレゼントを持って行ったりしました。子どもたちによる手作りのクリスマスツリーの首飾りです。1人ひとり、子どもたちが首にかけさせてもらうと「ありがとうね 嬉しい」「かわいいね~」「おばあちゃんにも、あなたと同じくらいの孫がいるのよ」等と喜んでくださり、涙を浮かべる方もいらっしゃいました。その涙に気付いた子はとても不思議そうに見ていました。予想以上に喜んでいただけて驚きとともに嬉しく感じました。
交流の回数を重ねるにつれて、子どもたちの表情も更に柔らかくなり自ら握手をしに行き、話かけるようになりました。帰りの道では、「またおばあちゃんのとこ行く」「楽しかった」「握手したね」と楽しそうな声が毎回聞こえていました。また、親との一緒の保育所の行き帰りの道では、ツクイの前を通った時には「ここ行ったよ」「おばあちゃんいた」等と、お母さんに教えている子もいたようです。
 11名のうちほとんどの子どもの身近にはおばあちゃんやおじいちゃんがいるようです。触れ合う機会が多く慣れているから、初めて会うおじいちゃんおばあちゃんに対してもすぐに子どもらしい元気な姿を見せる事ができたのかなと思いました。
 これからも地域の、高齢者と子どもたちの世代を超えた交流を続けていきたいと思います。
                     
                                     2歳児担当 猪原祐香

2014年11月17日(月)14時39分

雷とおへそ

ファイル 20-1.jpg

  絵 巧観ちゃん(3才0ヶ月)雷とおへそ

 9月のある日、お昼の給食をしていた2歳児クラス(10名)の子どもたち。外が急に暗くなり激しい雷雨に見舞われた。「ピカッ、ゴロゴロ」。室内には閃光が走る。雨音も激しい。
 「こわい」と言って先生にすり寄る子。両耳を手で押さえる子。びっくりして緊張している子。また「雷がうるさい」と言う子。かなり長い時間続いた。
 そのような中、わたしは「おへそをとられるよ、雷がなったら…」「雷はおへそが好きだって」と、口にした。その言葉に何人かが反応して、おへそを押さえていた。
 その午後、おやつが済んで子どもたちはお絵描きをはじめた。腕いっぱいにひろがる大きな「ざらし」を使って、自由に何枚もとりだして描いている。
 担任の先生が「何、描いているの」と聞けば、大方の子が「かみなり、ごろごろ」と言っている。雷を絵にすればどのような形になるかは、わたしも知らないが、そう、言っていたとのこと。
 3歳0ヶ月の巧観ちゃん、背を丸め左手で「おへそ」をおさえ、右手でぐるぐる円を描き、円のなかに「おへそ」らしきものを描いている。本人も「おへそ」と言う。後で報告を受けてその絵を見させてもらった。
 考えるに、なぜ、雷がなったら「おへそ」をとられるのか。小さい頃からよく言われていたので、そのまま、わたしの口をついて出てしまったでは終わらない気がしたので、少しネットで調べてみた。
 雷は木の高いところによく落ちるから、雷が鳴っている時は身体を低くして移動、あるいは地面に伏せていれば大丈夫。ヘソを隠せば前かがみになるので、雷に打たれる確立が減るとか。昔の人の経験かららしい。
 はたして雷はとった「おへそ」を、食べるのであろうか。
 おれはおへそが
だいすきだ
あまくて しょっぱっくて
こーり こり
うふふふ たべたいなー
 出典:赤羽末吉著の絵本『へそとりごろべえ』より
                                        猪俣美智子記

2014年10月15日(水)13時12分

色の三原色

 当保育所の玄関前の広いポーチをキャンバスに、2歳児11名はペンキ用の刷毛を絵筆にして腕を振るいました。ポスターカラーの青、赤、黄色をそれぞれの容器に先生が溶かしてみせます。子どもたちは興味深く、その三色をはっきりと認識します。「あっ、○○ちゃんの洋服の色といっしょだね」「あの赤い花と同じ」(折しも道をへだてて、彼岸花が咲いていました)などと、確認します。色の三原色である青、赤、黄色をしっかり知ってほしいからです。
 そして、先生がそれぞれの色を使って線や丸を描いてみせると、子どもたちは自由に散らばって、「絵描きさんごっこ」をします。絵描きさんになったつもりの、「ごっこ遊び」の域を出ないので、そう呼んでいます。
 子どもたちは興にのり、黙々と仕事に熱中。お互いの会話なども見られながら。
 そんな中で、瞭征くん(2歳6ヶ月)は誰からも邪魔されずに一人で、あたり一面を黄色に染めて楽しんでいました。そこへ遼太くん(3歳1ヶ月)が近寄り、「みどりになった。ねぇ、ねぇ、みどりはどこからもってきたと(の)?」と瞭征くんの背に手をあてがい、不思議そうに聞いていました。みると、黄色のなかに一ヶ所だけ緑があります。きっと誰かが青い色をサッとひと塗りしたのでしょう。
 青、赤、黄色をインプットしているのに、「なぜ緑が、瞭征くんのところに!そして瞭征くんはどこから緑を持ってきた?」と、新鮮な驚きに、傍目にも異なった意味で新鮮な驚きです。
 「みどりになった」、「みどりはどこからもってきた?」という、この二つのフレーズは、どのように解釈していいか、迷います。この年齢では一つの事象を、自分なりに?抽出して言葉にするからです。即ち、表現力の未熟さからくる新鮮さ、というのでしょうか。
 分析はともかくとして、一方、離れて、「ぶどう!ぶどう!」と言って喜んでいる声がします。赤と青が混ざって紫色になって、葡萄を連想しているようです。
 1時間近く遊んでいたでしょうか。飽きた子は園庭の方に移動します。
 事情があって、遅れて参加した優里ちゃん(3歳2ヶ月)は一人になって、遊んでおり、三個の容器の中を覗いて「茶色になっている」と言いました。そうです。三色混ざって、茶色になっていました。
 私の受けた美術教育では、三原色を合わせると灰色になると教わりました。子どもたちが絵描きをしたあとが毎年のことながら、茶色に染まっているのをみて、灰色になる筈なのにどうして茶色に、と疑義を抱いておりました。 
 そこでネットで調べたら、理論上は三色すべてを均等に混ぜると灰色になるが、実際はごく暗い茶色になるとあり、専門的なことは別として記憶違いではなかった、と安心もしました。
 蛇足ながら、色の三原色を詳しくは、
 ・シアン(澄んだ青緑色、濃い水色、碧)
・ マゼンタ(ピンクに近い紫、赤紫、紅)
・ イエロー(黄色)、といわれるようです。
                                        猪俣美智子

ファイル 18-1.jpg
絵描きさんごっこ 写真:日高由美子

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