社会福祉法人 アイリス康友会 曽師保育所 令和4年3月1日完成 建築家 歌一洋 元近畿大学教授
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2014年04月10日(木)13時38分

アジア象「たいよう」

 忘れもしません。かれこれ10年前になります。
 宮崎市フェニクス自然動物園では、13時30分より、タイ国よりやってきた2頭の子象の「ゾウさんの散歩」というのがあります。これは「アジア象展示場」から「ゾウさん広場」までの道のり、約100mを象使いの人と飼育係に率いられて、象の「みどり」と「たいよう」が園内の人混みの中をかき分けながら散歩します。
 その当時、少し離れてみていると、2頭の子象が前と後ろに並んで、そのしっぽと鼻先をつないで散歩しているのです。微笑ましく可愛い姿に、「かわいい!」という歓声が見物客からあがっていました。そこで私は、「象というのは、しっぽと鼻先をお互いに繋ぐ習性があるのですか?」と素朴な質問を飼育係にしました。すると、「ぼくがさせたのですよ」と、象使いの人がいたずらっぽく笑って答えてくれました。
 帰宅してからも、また、月日を追うごとにあの可愛い姿が心に焼きついておりました。それに加え、2頭の子象が、合わせて8本の足を間違わずに、一歩一歩道を踏みしめて歩く時の足音が、「ドシン、ドシン」または「ドスン、ドスン」と蘇ってきて、「タイ語では何と表現するのだろう」と、翌年に動物園に行ったとき、慣れ慣れしくも、また尋ねると、通訳を通して、微妙に違うけれど、「ダン、ダン、ダン」と、唇を動かして教えてもらいました。象使いはタイ人です。
 
 その象の「たいよう」が2014(平成26)年1月19日(日曜日)、16時37分に急死したニュースに驚きました。享年13。今日、私は保育所の親子遠足に来て、「ゾウさんの散歩」をまた見ております。
 相棒を失った象「みどり」の悲しみはもとより、一段と大きくなった背中に、象使いをのせて、威風堂々と「ダン、ダン、ダン」と何事もなかったかのように、歩いている姿に、感慨無量でした。
 帰るとき、動物園の門に掲げられてある「たいよう」の遺影に手を合わせました。
                                2014年3月8日     猪俣美智子

2014年03月19日(水)13時18分

「ある朝」

ファイル 11-1.jpg
「ある朝」 津江克美画伯
(縦40cm×横50cm、額縁含む)

 画面上の絵画は「ある朝」というタイトルのものです。現在スペインで活躍中の津江克美画伯によるものです。この絵についてコメントを寄せてもらいました。
「人物画はテーマが人間賛歌です。老人の生きてきたそれぞれの歴史に共感を覚えて(これまで)描いてきましたが、春のある朝広場に集まった人達のなかに肩車をされた女の子に心を奪われました。愛に守られた無邪気な姿、これからの未来に幸あれと願わずにはおれず作品にしたものです。追求している有機的形態、抽象的な中で試行錯誤していましたが具象的形態の中でもできるのではないかと思い挑戦してみました。私のもっとも新しい作品(2014.1)です」と。
 画伯はスペインにおいて、数々の受賞や美術館所蔵の絵も数10点を超えているとか。そのような芸術作品に触れることの喜びを感じます。当所のホールに飾ってあります。
 2、3歳の子どもたちに、ある集会のとき、この絵を鑑賞してもらいました。
「この絵、どう?」と胸にかかえて問いかけると、
「かわいい」と大多数の子。
「女の子?男の子?」と聞けば、「女の子」。そして「リボンがついている」と。
「スウーちゃん」と言って自分を重ねる子。
「かわいいね」と、見とれるようににっこりする女の子。
 つくづく見ていた男の子(3歳7ヶ月)は、「エリカちゃんみたい」と、妹の名を言いました。彼の母親はウクライナ人なので、どうみても絵のモデルは日本人ではないので、頷ける面があります。
 また、ある時、3歳になった子どもたちに「この女の子のお名前は?」と聞くと、先のように自分を重ねる子もありましたが、ひとりひとりに名前のあることを知らせると、「キュウピーちゃん」ということになりました。
 純粋な子どもたちの目には、かわいい女の子で名前はキュウーピーちゃんのようです。大人の私たちにはどう映るでしょうか。
 
                            平成26年3月     猪俣美智子

 註:津江克美画伯には、当所の玄関脇の壁面(縦2m60㎝×横4m60㎝)をキャン
バスにして、大きな絵を描いて頂いております。

2014年01月25日(土)10時48分

ビッグアップル

 旅行ガイドブックを見ると、ニューヨーク市のマンハッタンを通称「ビッグアップル」と呼ばれるらしい。そのルーツを尋ねることはさておき、「………、諸説ある中で、競走馬の大好物リンゴから由来するというのがほぼオフィシャルに認定されている説だ。1921年のある日、ニューオリンズのベルモント競馬場に向かう競走馬を馬小屋の使用人たちが、『この馬達はレースに勝ってご褒美にもらえる甘いビッグアップルを目指しているのさ』と言ったことを、『ニューヨーク・モーニング・テレグラフ』に書いた新聞記者ジョン・J・フィッツジエラルドの記事が始まりとされている」。註:『わがまま歩き12「ニューヨーク」』(実業之日本社、2012)                       
 そして1970年代初頭には、現在のニューヨーク市のマーケティングと観光政策の公式組織であるNYC&Companyの社長の下、ニューヨーク市を「the Big Apple」とする促進活動を始め、それ以降この言葉は一般に通じるようになったとのこと。
 現地に着いて最初に食べたリンゴが日本でいう、紅玉(こうぎょく)に似ていて、その味のおいしかったこと。紅玉の原産は米国ニュ—ヨーク州。実際には種類も多く、大きいものから姫リンゴ、青いリンゴもある。宿泊したホテルのレストランには丸ごとのリンゴが、このまま食べてください、とばかりに積んで置いてある。また、ショーウインドーには、かじられた形のリンゴが美しく装飾された置物もあった。
ブロードウエイには54丁目の道路標示とともに大きく「BIG APPLE」と書かれてあった。折からのクリスマスツリーの飾りに赤いリンゴだけのものも多かった。シティ・フィールドにあるニューヨーク・メッツのホームラン・アップル。そして、お土産品には「I ♥ NY」の表示とともに、赤いリンゴのマーク入りのものが数多くみられた。Tシャツ、マグカップ、キーホルダー、マグネット、かわいい置物等々。
 ニューヨークは人種のるつぼである。そのような中で、たくさんの人が大きなリンゴをかじられるように、世界中から夢をおいかけて人が集まってくるところでもあり、特にマンハッタンの観光客の多いのには驚かされた。
 
 2014年(平成26)1月                                 猪俣美智子記

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