保育所からもらってきた七夕の短冊に「七夕のお願い、なんて書こうか?」と尋ねると「ぶどうになりたい」と娘(有純ちゃん 2歳11ヶ月)。そのまま書きました、とお母さん。
えっ、なぜぶどう?と思うのは大人。
「ぶどうになりたいの?」と保育士。
「そう、なりたい」そして「メロンになりたい」とも。しばらく考えながら、
「大人になったら、パイナップルになりたい」そうです。
発達の段階で見られるアニミズムの世界に住む子どもです。
保育所でよく見ている果物の絵カードには、メロン、バナナ、スイカ、なし、ぶどう、みかん、桃、いちご、かき、くり、りんご、さくらんぼの12種類(公文のくだものやさい図鑑)のカードにそれぞれ色鮮やかに描かれています。
果物たちにも自分と同じように感情や感覚をもっているのです。
絵を見ながら、子どもたちはきっとお互いにお話をしていることでしょう。
大人になった私たちでも、いつのまにか発達の段階で失ってしまった「アニミズム」的思考の「かけら」をまだ持っていると思います。
子どもの言動により添いましょう。
猪俣記