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2017.2.27 幸之助ちゃん
2014年11月に、当所の保護者送迎用の駐車場(34坪)が出来、子どもたちにチョークでのお絵描きが、毎年の恒例になりました。室内で画用紙にするお絵描きとは違って、大きなキャンバスにのびのびと解放感に溢れて、自由に描きます。今年も2歳児クラス16名で、楽しいひとときを過ごしました。保育士は長い線路や、ケンケンパーの丸や、はたまた子どもの影をなぞってあげます。「して、して」と影には人気があり、頭の部分に目、鼻、口を描き入れるお友だち、幸之助ちゃん(3歳5ヶ月)にあっては、「寒い、と言っているよ」と、洋服を着せていました。靴、手袋もつけてあげ、もう一人の自分です。チョークの自分の影を踏まないように手をのばして、塗っています。お友だちが近づいたり、知らずに影を踏んだりするものなら、激しく怒っていました。影も自分、触られたくない、という心情は痛いほど理解できます。水に溶けないチョークとはいえ、一月経った今、うっすらとその面影を残しています。$
2017.2.27 聖月ちゃん
影を描いてもらった聖月ちゃんは、もう一人の自分に大興奮。「先生、聖月よ、見て、見て」と、他の先生に大きな声で知らしていました。自分の影に自分を重ねて、しばらくの間、両手を広げ、足を踏ん張って立っていました。「そうね、良かってね」と言えば、「先生が描いてくれた」と大喜びでした。
2017.4.6記 写真&文 猪俣美智子