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こいのぼりのしっぽ「つかまえたよ」。
左から 幸之助ちゃん(2歳6ヶ月)、絵梨加ちゃん(2歳9ヶ月)
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「ほら、先生、見て、見て」と、必死にのしっぽを背中にまとっていました。
ひなたちゃん(2歳7ヶ月)
『こいのぼり』
1 やねより たかい こいのぼり
おおきい まごいは おとうさん
ちいさい ひごいは こどもたち
おもしろそうに およいでる
2 みどりのかぜに さそわれて
ひらひらはためく ふきながし
くるくるまわる かざぐるま
おもしろそうに およいでる
当所の庭には屋根より低いこいのぼりが、たくさん泳いでいます。高々と上がっていたこいのぼりを「とって」と言った子どもの要望に応えて、それ以降低いこいのぼりです。小さい風、大きい風にあおられて、子どもたちのホッペを優しく撫でてくれるこいのぼりの「しっぽ」を捕まえようと、手をのばせば、逃げていく遊びが楽しそうです。雨の日はしょんぼりと「しっぽ」を垂れたこいのぼりに、部屋の中から子どもたちは「ぬれているよ」と言っています。
最近、空高く泳いでいるこいのぼりを見ることが少なくなりましたが、中国の故事によれば、黄河の急流にある竜門と呼ばれる滝を多くの魚が登ろうと試みたが、鯉のみが登りきり、竜になることができたことにちなんで「鯉の滝登り」が立身出世の象徴となった、と云われます。子どもたちが滝をのぼる鯉のようにたくましく育ってくれることを祈ります。
文&写真 猪俣美智子