子どもがいじめられて自殺するというケースのニュースには、胸が痛みます。絶対にあってはならない事です。ここに、いじめる立場にあった、一保育士の告白の手記を、当所の保育所だよりに投稿した記事をみつけ、敢えて掲載することを許してもらいたい。いじめの構図の一面が伺えるようです。
私は、小学生の時に、とてもおてんば娘で、友達をいじめていました。それは、2年生の時のことですが、担任の女の先生にベタベタと甘える子がいました。先生もその子に対し、優しくしていました。それを見ていた私たちは、先生を独占しょうとするその子を放っておけず、2、3人で、「よし、いじめよう」と言い合い、まず始めに実行した事は、小さなヘビを箱詰めにし、リボンをつけ、なにくわぬ顔をして、「プレゼントよ」とあげたことです。さすがに受け取った子は、その場で開けてビックリで、泣き出してしまいました。その次は、昼休みに教室で叩いたり、鬼ごっこなどで、いつも鬼にさせたりなど、今思えば、次々とよくやったものです。男の子も顔負けですね。いじめられた子はたまったものではありませんよね。
現在こうして保母になり、自分の経験したことの反対側に立ってみると、先生は子どもに平等に接すること、えこひいきしないことが、大切だと思います。子どもは見ていないようでしっかり見ていて、感じとっているものです。そして、自分だけを認めて欲しいという独占欲があるのです。
今は毎日、子どもたちの顔を見るのが、とても楽しみです。まだまだ未熟な私ですが、「子どもに平等に接する」と言う事を頭にいれて、子どもたちと一緒に成長していきたいと思っています。
(文責 猪俣)