2歳児8名、えんどう豆の皮むきをした。剥いた皮は新聞紙で折った箱の中へ、豆はボールへ。
5月中旬の給食メニューにえんどう豆入りご飯がある。今の4月が旬なので、子どもたちが皮を剥いて、その時のため冷凍保存。「まめだ」と言いながら真剣に器用に剥いている。
せっかく剥いたので、午後のおやつに塩茹でしたえんどう豆をテーブルの真ん中に一皿追加。自由にとって食べてくれるかな、と保育士は見守る。「豆、グリンピース」だと記憶は新鮮。食べなれている子、小さい粒々に「かわいい」といいながらも食べるのは拒否、無表情で食べる子、ピースの薄い皮剥きに熱中している子等。「おいしい、おいしい」と期待した言葉が欲しかったけれど、それはなかった。
当所では、次にとうもろこしの皮むきが待っている。子どもたちへの、せめての食育の一貫として。
私ごと、春の始め近くの空き地につくしがひとかたまり顔を出しているのを見つけ、頂戴して、早速、はかまを丁寧にむしり、塩茹でして酢醤油で食した。その香りと歯応えは何とも言えない。旬の食べ物の味を久しぶりに味わった。
写真/日高由美子 文/猪俣美智子