社会福祉法人 アイリス康友会 曽師保育所 令和4年3月1日完成 建築家 歌一洋 元近畿大学教授

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2014年03月19日(水)13時18分

「ある朝」

ファイル 11-1.jpg
「ある朝」 津江克美画伯
(縦40cm×横50cm、額縁含む)

 画面上の絵画は「ある朝」というタイトルのものです。現在スペインで活躍中の津江克美画伯によるものです。この絵についてコメントを寄せてもらいました。
「人物画はテーマが人間賛歌です。老人の生きてきたそれぞれの歴史に共感を覚えて(これまで)描いてきましたが、春のある朝広場に集まった人達のなかに肩車をされた女の子に心を奪われました。愛に守られた無邪気な姿、これからの未来に幸あれと願わずにはおれず作品にしたものです。追求している有機的形態、抽象的な中で試行錯誤していましたが具象的形態の中でもできるのではないかと思い挑戦してみました。私のもっとも新しい作品(2014.1)です」と。
 画伯はスペインにおいて、数々の受賞や美術館所蔵の絵も数10点を超えているとか。そのような芸術作品に触れることの喜びを感じます。当所のホールに飾ってあります。
 2、3歳の子どもたちに、ある集会のとき、この絵を鑑賞してもらいました。
「この絵、どう?」と胸にかかえて問いかけると、
「かわいい」と大多数の子。
「女の子?男の子?」と聞けば、「女の子」。そして「リボンがついている」と。
「スウーちゃん」と言って自分を重ねる子。
「かわいいね」と、見とれるようににっこりする女の子。
 つくづく見ていた男の子(3歳7ヶ月)は、「エリカちゃんみたい」と、妹の名を言いました。彼の母親はウクライナ人なので、どうみても絵のモデルは日本人ではないので、頷ける面があります。
 また、ある時、3歳になった子どもたちに「この女の子のお名前は?」と聞くと、先のように自分を重ねる子もありましたが、ひとりひとりに名前のあることを知らせると、「キュウピーちゃん」ということになりました。
 純粋な子どもたちの目には、かわいい女の子で名前はキュウーピーちゃんのようです。大人の私たちにはどう映るでしょうか。
 
                            平成26年3月     猪俣美智子

 註:津江克美画伯には、当所の玄関脇の壁面(縦2m60㎝×横4m60㎝)をキャン
バスにして、大きな絵を描いて頂いております。

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