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背景/保育所玄関脇壁画より 津江克美先生作

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2019年07月05日(金)15時00分

ヤマボウシとハナミズキ

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        吉村通線の街路樹     撮影/2019.6.25

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        咲き誇るヤマボウシ    撮影/2019.6.25

            ヤマボウシとハナミズキ

 当保育所の近く、大淀川に新しい赤江大橋が架けられて開通したのは、2010年11月。市道吉村通線赤江大橋といわれる。橋から南方面には貫通しているが、北の方面へ伸びたのは2年くらい前のこと。まだ貫通しておらず、1Kmくらい続く道路は行き止まり。次回の工事計画らしい。その北への道筋には街路樹が点々と植えられてある。最近気付いた。この梅雨時期を彩る白い花が美しい。見事である。何の花だろう。ネットで検索。ヤマボウシかハナミズキのようだ。区別がつかない。そこで写真を撮り、見比べてみる。どちらにも似ている。
 他日、今度は散歩がてら出向いて観察していると、歩道に散った白い花びらを小まめに掃いているおじさんに出会う。「お掃除、大変ですね」「昨日も掃いたんだが、また散った」と、あまり苦にもせず、せっせと掃いている。自分の家の前だから、きれいにしておきたいのだろう。「これは何という花ですか」と、思い切って尋ねると、「ヤマボウシ」と、はっきり言い切る。私は心の中で、ハナミズキであって欲しいと願っていた想いが覆された。一青窈の歌、「ハナミズキ」の風情をこの街路樹に託していたから。
 実のところ、花びらに見えるのは4枚の白色の総苞片。花は中心にある緑色の粒状で、白い頭巾を被った山法師(ヤマボウシ)に例えて名付けられたと知る。
 山法師とは、比叡山延暦寺の僧徒。特に、平安末期頃から僧兵として武力を振るった者。花ひとつで、奥が深いものだ。
 この原稿を起こしている時に義弟がやって来た。私の撮った写真を見るなり、「ハナミズキですね」と言う。「どうして、分かるの?」と尋ねると、ニュヨークにいたとき事務所の庭に咲いていた。綺麗だったと。
 そして、尾崎行雄(1912年、当時の東京市長)がワシントンにサクラを送った返礼として、ハナミズキが日本に送られてきた。ハナミズキの原産地は北米東部からメキシコ北東部。ヤマボウシは日本の各地の山野に自生する落葉高木であることを私は彼から学ぶ。
 しかし彼はヤマボウシをハナミズキと言った。それほど似つかわし花であることは確かである。
 秋になると、どちらも赤く熟した実をつけて楽しませてくれる。待ち遠しい。
                                  写真&文 猪俣美智子

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