社会福祉法人 アイリス康友会 曽師保育所 令和4年3月1日完成 建築家 歌一洋 元近畿大学教授
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2020年01月14日(火)09時41分

最後の芋掘り

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            「おイモとったよ」と、得意げなポーズ

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            イモの塊をあの手この手で苦労

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      「いっぱい獲れたよ」。1〜2歳児と篠原さん(向って右)


 30年間余り続いた芋掘りの日。晴天。
イモ畑を前にして、どうしようかと佇んでいた伊織ちゃん(3歳1ヶ月)。
近くにいた私に「おいもとってくるね」と言って畑を歩き回り、「とったよ」と、見せに来る。小さくて可愛いいも。
写真を撮ってとポーズをする。両手を広げて足をピンとあげ、左手にかわいいイモ。集荷場に置くと、また小さくて可愛いいいも、そしてポーズ。

 すぐ近くに、イモの頭がとびだしている。「伊織ちゃん、ここにおイモあるよ」と知らせると、そこへ行き、屈んで、とても大きいイモの頭に触れてみる。撫でているがとれない。
どうするかなぁと見守る。
工夫してまわりの土を指で払い始める。
「大きいイモ、とれるかな」と励ます。
そこには一個だけではなく二個、三個の塊。
次には、指先から手のひらを使って、土のとり除く作業。「おもい、おもい(重い)」と言いながら。
場所を変え、両手で土を掘り起こし、蔓が見えてくると「よいしょ」と引っ張り、尻もち。
それでも挑戦。ひとり舞台。
そこへ保育士が「ここを握って」とアドバイス。お友達も寄ってきて、つながった二個の大きいイモを掘りあげる。その間10分足らず。
やり遂げて満足げな伊織ちゃん。

 それからイモ畑のつるを頼りに「あった?」「たぶん」と私との間で会話が成り立つ。
蔓が見つからなければ、土を掘ってみる作業。繰り返し、繰り返し。

「おイモたくさん、とってきてね」と親に言われているとのこと。

 シートに集められたイモが、散らばっていると、きれいにまとめている。
最後の最後まで働いた伊織ちゃん。他のお友だちも生き生きしていた。
帰りは、長いイモ蔓にそれぞれ捕まって、いざ保育所へ歩いて帰る。

 篠原さん、長い間イモ畑を提供してくださりありがとうございました。
三時のおやつ時蒸して頂きました。ふかふかして甘かった。
 篠原さん曰く「子どもさんたちの元気な姿に励まされてきました。こちらこそありがとうございました」。また、畑の横の道を通る時、「ここでお芋掘りしたがね」と、親子の会話が聞かれますと。
                       2019.11.14     写真&文 猪俣美智子

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